『遺品』(若竹七海著・光文社)を読み終わる。
失業した学芸員のわたしは、伝説の女優であり作家の遺品整理のため金沢のホテルに雇われる。
読んでいて、ヒッチコックの「レベッカ」を思い出した。
映画に出てくる亡くなった女主人や洋館が、連想させたんだと思う。
『遺品』はホラー作品だけど、文体がカラッととしているせいか暗さがないし、読んでいる時に感情がかき乱されないのが、いい。
会話はウイットにあふれ、読みふけってしまった。
文章も無駄がなくて、ほんとうまいと思う。
若竹七海は、ミステリー作品だけでなくホラーも面白い!
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