2020-09-08から1日間の記事一覧
解説文ではよく読んでいたけど、まとまった書き物としては初めて読んだ。 略歴を見ると、小説家・詩人・批評家・翻訳家とあった。 詩人、か。なるほど。 読んでいると文章の中に、うっとりと見とれてしまう単語が隠れていたりする。 なんでもない言葉なんだ…
『遺品』(若竹七海著・光文社)を読み終わる。 失業した学芸員のわたしは、伝説の女優であり作家の遺品整理のため金沢のホテルに雇われる。 読んでいて、ヒッチコックの「レベッカ」を思い出した。 映画に出てくる亡くなった女主人や洋館が、連想させたんだ…
辛夷ヶ丘署の生活安全課の捜査員(刑事じゃなくて)の砂井三琴が捜査する連作短編集。 悪徳警察官の三琴は、安定した老後のため、ちょっとしたお小遣い稼ぎをする。犯罪者に便宜を図ってマージンをとったり。 この小説に出てくる殆どの人は、何かしらの犯罪…