ブックオフで本を買う
朝、カフェで夫くんとモーニング。
千葉敦子著『ニューヨークでがんと生きる』の続きを読む。
朝食後、ブックオフに寄る。買ったのは、
村井弦斎著『食道楽』中公文庫
レイモンド・チャンドラーは一度読んでみたかった。食道楽は初めて知ったけど面白そうだ。初版は明治だそう。
近くにある沖縄のアンテナショップで沖縄そばを買う。
それからお昼用に、成城石井で私は10%OFFのナシゴレン、夫くんはふわふわのオムライスを買う。
ニューヨークでがんと生きるを読んで印象に残っていること。
日本とアメリカでのがんに向き合う方や、情報共有について考えさせる。
日本では今でもがん闘病には家族によりかかっていることが多いが、本出版の1987年頃のアメリカですら、友人や友人以外で作ったサポートグループに助けを求めることが出来る。
アメリカでサポートを受ける場合の利点は、サポートする側が出来ることと出来ないことを明確にすること、またがん患者への自立を促すことだ。
日本で家族が支える場合、なんでも頼りすぎて疲弊するとよく聞く。
これは、出来ることと出来ないことの境界線があいまいだからだ。
家族だからといって、全てにおいて支える必要はない。
周りからもそうするものだと期待するから、サポートする側の罪悪感やプレッシャーでかなりの負担になっているのだろうな。
がんの情報については、アメリカではがんについての情報提供も国から得ることが出来るし、医師からの相互のコミュニケーションができる。
今の日本ではどうだろうか?
それから、深く同意したのはパーティーでの紹介について。
パーティーでは、初めての人は招待者が紹介するし、誰かが話しかけてきた場合でも、だれだれです、と紹介はするものだ。
タンゴを習っていた時、初めて行く場所でなじめない中、一緒に行った人は知り合いと話し込んでばかりいて全く紹介を受けなかったこと。私が話しかけても紹介をしようとはしなかったこと。
とても失礼で嫌な気分になって早々に帰ったことをしみじみと思い出した。
また、人間関係についてでは、対等な人間関係を築くには言いたいことを黙っていてはダメだということ。
タンゴの出来事も嫌な気分になったことをしっかりと言えなかったことは、後悔している。
タンゴのこと、言いたいことを伝えなかったことについて、夜、布団の上で思い出していると、夫くんにどうしたの?と言われた。
どうも深刻な顔をしていたようだ。
眠る前に、野呂邦暢の随筆コレクション『小さな町にて』(みすず書房)を少し読む。